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新型コロナウイルスによる自粛中に

レジオネラ菌のリスク管理が必要な理由とその方法

COVID-19の大流行の間、世界中の商業ビルが閉店すると、多くの水道配管で水の流量を減らしたり停止したりされ、配管全体の流れが停滞した状態となります。水流が滞ると、すぐにレジオネラ菌が爆発的に繁殖し、広範囲で深刻なレジオネラ症リスクを引き起こす可能性があります。

各国々でロックダウン状態が生じ、人々が自宅で働くようになり、不要不急の外出の自粛や、飲食店を中心とした店舗の営業時間短縮要請により、商業ビルの水の使用は大幅に減少しています。これにより、パイプ内に水の停滞が起こり、ボイラーがオフになっている場合は特に、水温が周囲の室温と同じ温度になる可能性があります。

レジオネラ菌は20~45℃の範囲の温度で繁殖します。

​つまり、室温の水中はレジオネラの繁殖を促進するのに優れた環境となります。

パイプ内に停滞した室温の水中は、パイプ内側表面のバイオフィルム成長を促し、レジオネラ菌の成長を促すのに最適な条件が整っています。(レジオネラ菌はこのバイオフィルムの中で成長・増殖していきます!)

​したがって、自粛後の施設の使用再開の際は、レジオネラ症に留意する必要があります。

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「公衆浴場における衛生等管理要領等について」(平成12年12月15日生衛発第1,811号厚生省生活衛生局長通知)には、このようにあります。

休止後の再開時は、レジオネラ属菌が増殖している危険性が高いので、

十分に消毒した後に営業開始、再開するよう注意すること。

さらに、「遊泳用プールの衛生基準について」(平成19年5月28日付け健発第0528003号厚生労働省健康局長通知)では、気泡浴槽、採暖槽等の設備その他のエアロゾルを発生させやすい設備、水温が比較的高めの設備がある場合は、「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」(平 成 13 年 9 月 11 日付け健衛発第 95 号厚生労働省健康局生活衛生課長)等を参考にして、 適切に管理することとされていおり、上記に留意していくことが求められます。

また、その設備の中の水について、レジオネラ属菌の検査を年1 回以上行い、レジオネラ属菌が 検出されないことを確認することも必要です。

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、

施設の使用の制限等の要請がなされている施設等を再開する際には、

レジオネラ症への感染防止対策として、上記のことに留意していくことが必要です。

配管内の汚れは、レジオネラ菌の栄養供給源となるだけでなく、殺菌剤やその他の消毒在からレジオネラ菌を守る役割もはたします。

更に、現場メンテナンスを行うスタッフや、パイプ管の衛生管理担当者の危険に対する知識や経験も、レジオネラ菌繁殖リスクについての大切な要素となってきます。

建物の配管内の水流が滞ると​レジオネラ菌が数日以内に増殖

新型コロナウイルスと同じように猛威を振るい始めます

建物の水流を長期間停止または緩やかにした場合、洗浄や消毒なしに再度通常どおりの営業に戻すことは危険です。管理やチェックもせずに再開した場合、多くの従業員スタッフやお客様がレジオネラ症のような重度の呼吸器感染症リスクにさらされる可能性があります。

 

COVID-19のパンデミックは、レジオネラ症の将来的なリスクを高めるだけでなく、現時点におけるリスクももたらします。新型コロナウイルスが蔓延するにつれて、免疫力が低下している人の数は劇的に増加します。免疫力が低下している人は、レジオネラ症またはレジオネラ症に感染するリスクがはるかに高くなります。特に、高齢者施設や病院などはリスクが高くなる所として意識する必要があるでしょう。

パンデミック期間中に増加する​レジオネラリスクを減らすための対策は?

配管の安全管理において法的に推奨されるのは、定期的なメンテナンスを継続することです。熟練のスタッフによる現場管理、緊急時に迅速で的確な対応を遂行できる状態を保つこともまた重要です。

その建物に居住者がいる場合は、配管洗浄を毎週実施することが推奨されます。

自社で水道管洗浄やメンテナンスが難しい場合は、殺菌剤や抗菌剤を使用し、こまめなレジオネラ検査を実施する必要があります。

また、建物でリスクの高い場所を特定し、自粛中や再開時には特に注意を払うことも重要です。

 

蛇口やその他の水流を止める部分は、レジオネラ汚染やバイオフィルム形成のリスクが特に高い。定期メンテナンスが難しいのであれば、可能であれば配管洗浄でそれらを取り除いておく方が安全です。

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新型コロナウイルスCOVID-19は、レジオネラや他の微生物の培養検査に混入し、の培養検査へ影響を与える可能性があるということを念頭に置いておくことが大切です。

個人間や多くの施設、店舗において、接触を控えソーシャルディスタンスを保つことが推奨されているため、水質管理業者が訪問し現場に入ることができず、サンプル採取を行うことができないケースも多く見受けられます。

配管の安全管微生物培養検査を行っている研究機関では、

病気の患者のほか症状のない人からも、感染者の可能性がある臨床サンプルを大量に検査しているためスタッフが対応できるキャパシティを超えている可能性があります。

 

こういった状況下においては特に、ハイドロセンスのような現場で迅速に結果の解る迅速レジオネラ検査ツールの利用が、リスクの軽減へと繋がります。

ハイドロセンスは簡単な説明動画で誰でも使い方を学習でき、たったの25分で正確な結果が得られるので、外部業者の訪問などの時間を必要とせず、個人同士の接触も大幅に軽減することができます。

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